■ヘルスケアや農業など新領域拡充へ
--足元では、カラー複合機事業などが堅調に推移している
「機器単体売りではなく、IT(情報技術)サービスなどに加え、新商材やプロジェクションシステムなどを顧客に総合的に提供し、差別化できている。先進国では、大型高速印刷機のプロダクション機で間もなく新機種を投入する。エリアでみると新興国は堅調で、インドでも大型受注をした。今後は、中近東やアフリカを伸ばしたいと思っており、マーケティング拠点の強化を準備中だ」
--複合機市場は中長期的に縮小するとの見方もある
「判断は難しいところだ。足元で、プリントボリュームは減っていないが、5年先、10年先、と考えると、右肩上がりになるとはみていない。こうなると、さらなるシェア拡大が求められる。また、新商材などとの組み合わせビジネスの提供などを強化することが重要だ。複合機など基盤事業で大きく稼ぎ、新規事業への投資も進める」