--強みの中国戦略は
「中国リスクがあるから今やめるのはビジネスを知らないからだ。政治・経済が安定し見違える国になってからでは遅く、地域に根ざした戦略へ見直したい」
--資源価格下落の中で資源開発への取り組みは
「資源投資は長期のスパンでいいものがあれば投資していく。ただ、財閥商社に比べ目利き力や販売力が弱いことをいましめた上で投資する。一方で、今後は電力会社も長期契約だけではなく、(短期契約も含め)柔軟な調達方法に変わる可能性がある」
--世界経済のリスクをどうみる
「米国では今春まで金融緩和が続くが、(金融引き締めで)景気が失速する懸念がある。原油価格下落でシェールガスの新規開発が凍結されれば、周辺ビジネスや雇用に影響が出るのではないか」
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【プロフィル】岡藤正広
おかふじ・まさひろ 東大経卒。1974年伊藤忠商事入社。2002年執行役員、常務・繊維カンパニープレジデント。専務、副社長を経て、10年4月から現職。大阪府出身。