3メガバンクの組成額、世界1~3位独占 海外の大型案件増加で存在感 (2/3ページ)

2015.1.16 06:02

 3メガの存在感が高まったのは、日本企業が主導する海外の大型案件が増えたためだ。三井物産や三菱商事が参画する米液化天然ガス(LNG)輸出事業「キャメロン」(77億ドル)をはじめ、丸紅などによる豪ロイヒル鉄鉱山開発事業(71億ドル)などの組成案件には3メガがそろって参画した。

 さらに、三菱UFJは伊藤忠商事が参画するトルコ製油所建設事業、三井住友はカジノが入るシンガポールの複合型リゾート「マリーナベイ・サンズ」の借り換え、みずほは関西電力などによるインドネシア水力発電事業を個別に手掛けた。

 三菱東京UFJ銀行ストラクチャードファイナンス部の担当者は「昨年、当行の米国事業と米銀子会社ユニオンバンクの運営を一体化し、米国のプロジェクトファイナンス事業を強化できた」と話す。

 三井住友銀行のプロジェクトファイナンス営業部のラジーブ・カナン部長は「新興国の資源やインフラ需要は大きく、市場規模は20年までに5000億ドルに倍増する」と意気込む。

原油安の影響でさまざまなプロジェクトが収益を確保できなくなる懸念…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。