■基礎・石油化学事業の収益基盤固め
--2014年度は業績が好調に推移している
「主要事業のうち、情報電子化学は注力してきたスマートフォンなどの(画面に使う)タッチセンサーパネルが調整期から回復してきている。(子会社の大日本住友製薬の)医薬品は後発薬や薬価改定の影響で営業減益だが、石油化学で(サウジアラビアの国営石油会社との合弁会社)ペトロ・ラービグが順調に推移して収益を上げているので増益になる見込みだ」
--ペトロ・ラービグの紅海沿岸のコンビナートでは第2期計画が始まっている
「第1期のプラントは人材支援などで安定操業が続いている。第2期も工事が進み、16年前半から順次稼働してアクリル樹脂原料や合成ゴムを製造できるようになる。中国の生産増強や米シェールガス(由来の製品)もあり、5月には千葉工場(千葉県市原市)の基礎原料や樹脂・ゴム原料の生産を停止する。価格競争力のあるペトロ・ラービグに軸足を移し、日本の事業が生き残る仕組みを考えたい」
--情報電子化学ではリチウムイオン電池の正極と負極を分離するセパレータの生産を拡大している
「米テスラモーターズの電気自動車(EV)に搭載され、大江工場(愛媛県新居浜市)の生産能力を従来の2.3倍の年1億1000万平方メートルに増強する。テスラの販売の勢いを考えると、増強が必要だと思う」