セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂が、大阪府茨木市で同社としては西日本最大級となるショッピングセンターの出店計画を進めていることが19日、分かった。大規模な区画整理事業が行われる地域で、ほかに竹中土木(東京)が大規模な物流施設の誘致を計画している。平成29年度にも着工する見通し。
イトーヨーカ堂は全国に182店展開しているが、関西では京都、奈良、大阪、兵庫の4府県に計11店と手薄で、ライバルのイオンに後れをとっている。今回進出する地域は子育て世代が多く、近隣の大阪府高槻市や寝屋川市、京都府内からも来店が見込めると判断した。茨木市内の大型ショッピングセンターとしては、すでにJR茨木駅そばにイオン茨木ショッピングセンターがあり、競合することになる。
進出予定地は同市東部で大阪府中央卸売市場の北東側にある府道十三高槻線沿いの農地約27ヘクタール。関係者によると、竹中土木とヨーカ堂が昨年末、地権者らに計画を提案した。半分程度の敷地に総合スーパーのイトーヨーカドーを核にしたショッピングセンター、残り半分に物流施設などをつくる。