国土交通省は20日、タカタ製エアバッグの欠陥問題で、調査リコール(回収・無償修理)を含む国内のリコール対象車のうちまだ回収できていない127万台の約9割を修理するために必要な交換部品が6月までに確保できるとの見通しを示した。
交換部品の供給が不足して自動車メーカーはリコールの実施地域を徐々に拡大するなど対応を迫られているが、半年後にはほぼ解消しそうだ。
国交省によると、未回収車のうち、現在までに交換部品が確保できたのは38%の48万台分にとどまるが、6月時点では88%の112万台分まで拡大する可能性がある。
リコールの急速な拡大を受けタカタは交換部品を増産している。また、国交省の調査には含まれないが部品メーカー「ダイセル」なども今年半ばに交換部品を納入する方針を示している。自動車メーカー関係者は「部品不足の解消にめどが立った」としている。