トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」【拡大】
トヨタ自動車は22日、世界初の市販型燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の生産能力を、2016年に現在の3倍弱の年間2000台程度、17年に4倍強の3000台程度まで増強する方針を発表した。受注が当初の想定以上に増えているため、供給体制を早期に整えて普及を進めたい考え。3000台体制の構築には数百億円を投じる見通し。
ミライは現在、燃料となる水素と酸素の化学反応で電気を生み出す燃料電池や水素タンクを本社工場(愛知県豊田市)で作り、元町工場(同)で完成車に組み立てている。現在の生産能力は年間700台。今後は主に本社工場の生産ラインを増強する予定だ。
走行中に水しか出さない「究極のエコカー」への関心は高く、国内では昨年12月15日の発売後1カ月で国内の年間販売目標(400台)の4倍弱に上る1500台を受注。「納車まで数年かかる」ともいわれる。