【平成２７年春闘】労使交渉いよいよ始まる　経団連と連合トップ会談

　経団連の榊原定征会長と連合の古賀伸明会長が２９日午前、東京都内で平成２７年春闘について会談した。業績の格差がある個別企業の労使交渉で、昨年を上回る賃上げが実現できるかが焦点となる。

　会談で榊原会長は「今春闘は例年にも増して世間の期待が高い。賃金の引き上げに向けて最大限の努力をする」と、賃上げの重要性を改めて表明。労使が協力して、生産性向上や競争力強化に取り組むよう呼びかけた。

　これに対し、古賀会長は「賃金が物価上昇に追いついておらず、一層の引き上げが求められている。デフレ脱却か否か岐路に立っている」と強調。賃上げや経済格差の是正、長時間労働の是正を訴えた。

　各労組は２月以降、会社側に要求書を提出し、労使交渉を行う。大手の集中回答日は３月１８日の予定だ。