カジュアル衣料「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、今年中に商品の研究開発センターを仏パリに開設することが2日、分かった。英ロンドンへの設置も検討している。世界展開の本格化にあたり、欧州の最先端ファッションをいち早く取り込んでブランド力を高め、「ZARA」など世界のアパレル大手に対抗する狙い。
パリセンターの開設は今年の春か秋になる見通し。研究開発拠点は東京、中国・上海、米ニューヨークに続く4カ所目。現地のデザイナーや、デザインを型紙に起こすパタンナーを中心に、20人程度を採用する。
センターでは、パリのファッション動向やライフスタイル、新素材の情報などを調査。ファストリの商品開発やマーケティング担当者らも交えて商品のコンセプト、デザインを決める。
開発した商品は、世界16の国・地域に展開する約1500店での販売を視野に入れている。
ファストリは、平成29年8月期までに、売上高を現在の2倍にあたる2兆5千億円まで伸ばす目標を掲げている。この売り上げ規模は、「ZARA」を展開するスペインのインディテックスや、スウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)などの世界大手に匹敵する水準で、目標を達成するためには海外事業の競争力強化が欠かせない。このため、出店を加速すると同時に、世界の主要市場の流行を反映した現地開発の商品を増やし、販売を拡大する考えだ。