三井物産は4日、2015年3月期連結決算(国際会計基準)の最終利益予想を前期比8.6%減の3200億円(従来予想は3800億円)に下方修正すると発表した。資源価格下落の影響で北米のシェールガスや北海の油ガス田などの資産価値が下がり、税引き後で560億円の減損を計上。原油急落の影響で天然ガスなどの権益から得る配当収入も今後減少すると判断した。年間配当は従来予想の64円を据え置く。14年4~12月期の最終利益は前年同期比19.7%減の2544億円だった。記者会見で岡田譲治副社長は「現在の価格であれば追加減損は不要」と説明した。