任天堂の岩田聡社長=京都市南区の任天堂本社(柿平博文撮影)【拡大】
任天堂の海外売上高比率は、7割を超える水準に達しているが、足元では既存のゲーム機が欧米市場で苦戦気味。成長が期待できる新興国で販路を広げて収益を伸ばす意向だ。
岩田聡社長は、新興国向けの低価格ゲーム機の投入の検討のほか、苦戦が続く据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」について、ソフト拡充を約束する一方、値下げや改良版発売を明確に否定した。主なやりとりは次の通り。
--任天堂の過去のゲーム機と比べてWiiUの普及が遅れている
「遅れているのは事実だが、昨年後半から北米を中心にWiiU向けゲームソフトの評価が高まっている。WiiUならではの自社ソフトを拡充して盛り上げていきたい」
--WiiUの値下げや低価格モデル発売はあるか
「製造コストが高いので、低価格モデルの開発は難しい。また、今の任天堂は赤字になってでも値下げを断行する状態にない」