電気自動車(EV)で使用できる移動電源が今年中にも、四川省成都市に登場する見通しだ。仏ベンチャー企業、EPテンダーは先月末、地元の起業グループや自動車総合運営サービス会社「電●」と提携し、同市でEV用プラグイン式電源トレーラーのレンタルを開始すると発表。EVがこれを引いて走行すれば、航続距離は500キロになるという。パリに続く2カ所目の試験運用だ。
EPテンダーの責任者、ジャン=バプティスト・セガール氏は「移動式商用発電機でもあるこの製品は、重量が200キロ程度あり、600ccのガソリンエンジンで発電してEVに電力を供給する」と説明。
その上で「(接続された)EVの充電量が十分ある間はスタンバイ状態で、充電量が少なくなってくると発電が始まり、走行中でも充電が可能だ」と強調する。
見た目は両輪のついた立方体のロボットのようで、駐車場では車両の後部にピタリとくっつき、場所をとらない形になる。
セガール氏は「フランスでは新エネルギー車メーカーと提携し、既にパリ市内で活躍している。中国の中でも成都をモデル地に選んだのは、新エネ車の普及促進が活発だからだ」と説明した。(華西都市報=中国新聞社)
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