昨年12月の日銀短観によると、食品メーカーが想定する2014年度の円相場の為替レートは1ドル=105円01銭。だが、今月11日に1ドル=120円台を一時付けるなど、実際には日銀による大規模な金融緩和などを背景に想定を超える円安水準で推移している。
さらに「消費税増税後に落ち込んだ食品需要が10~12月ごろに持ち直してきたことも、値上げの決断を後押ししている」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)という。
13日にはエスビー食品がカレー、シチューなど家庭用の即席製品を5月1日から約8%値上げすると発表。「食品メーカーは基本的に横並び意識が強い」(大手証券エコノミスト)ため、今後も値上げの動きが続く可能性がある。