クールジャパン機構など字幕世界最大手を買収

2015.2.20 06:02

 日本文化を海外に売り込む官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)は19日、映像制作大手のイマジカ・ロボットホールディングス、住友商事と共同で、映像吹き替えや字幕作成の世界最大手、米SDIメディアグループを買収すると発表した。4月末までに仏BNPパリバから全株を取得する。世界37カ国に事業展開するSDIのネットワークを活用し、日本の映像コンテンツの輸出拡大につなげたい考えだ。

 同機構などはSDIを買収する合弁会社を設立。出資比率はイマジカが50.1%でSDIを連結子会社とし、同機構が49.6%、住商が0.3%。出資総額は約190億円で、同機構がそのうちの約70億円を負担する。

 イマジカは、映画やテレビ番組、アニメなど幅広い映像コンテンツの編集作業などを手がける国内最大手。一方、SDIは20世紀フォックスなど大手映画配給会社を顧客に持ち、世界80以上の言語に対応した吹き替えや字幕付けサービスを提供する世界最大手。イマジカは、SDIが持つ最先端の翻訳ノウハウや事業展開力を活用、日本の映画やテレビ番組などの映像コンテンツの海外販売拡大を狙う。

 日本のテレビ番組の輸出額は年約60億円で推移しているが、国家戦略として番組輸出を支援する韓国(約160億円)に水をあけられている。同機構はその原因として、日本語から多言語への翻訳作業の手間やコストがかかることを指摘。同機構の真木俊輔ヴァイスプレジデントは「SDIのノウハウを活用すれば翻訳にかかるコストを半分以下にでき、作業の効率化などにもつながる」と期待する。

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