日本マクドナルドホールディングスの原田泳幸会長【拡大】
日本マクドナルドホールディングス(HD)は20日、HDと事業会社、日本マクドナルドの会長をつとめていた原田泳幸氏が、3月25日付で退任すると発表した。HDは「取締役としての2年の任期が満了したため」と説明している。
2005年3月からHDと事業会社の会長兼社長をつとめていた原田氏は14年3月にサラ・カサノバ氏が社長に就任すると、代表権のない会長に退いた。昨年6月にはベネッセホールディングスの会長兼社長に就任したが、同じ役職にとどまっていた。
原田氏は「100円マック」といった低価格メニューを打ち出すなどし、8期連続で増収を達成。ただ、接客の効率化のためメニュー表を廃止したことなどが顧客離れを招き、今にいたる業績低迷の遠因になっているとの見方もある。
使用期限切れ鶏肉や異物混入の問題などもあって日本マクドナルドHDの業績は低迷しており、14年12月期連結決算は営業損益が67億円の赤字と、41年ぶりの営業赤字に転落した。