そんな仲間さんだが、CMで歌を披露するのは18年にKDDI(au)のCMで「恋のダウンロード」を歌って以来。日頃は女優業がメーンで、慣れないレコーディングに緊張したというが、大ベテランの谷村さんに「助けてもらった」。一方の谷村さんも「(歌を)完璧に覚えてきて、女優魂を感じた」と絶賛。互いに「親子のよう」と例え合う関係の中、レコーディングは終始和やかに進んだという。
楽曲の制作にあたり、谷村さんは北陸3県の知事と面会。各知事が語る“おらが県”の共通点に「日本海」の素晴らしさを見いだしたという。晴れの日本海を「青(あお)鈍(にび)」、冬の日本海を「薄(うす)墨(ずみ)」、夕日が沈む日本海を「唐(から)紅(くれない)」と色彩感たっぷりに表現するあたりは、同じ谷村さんが手がけた大ヒット曲「いい日旅立ち」の旅情の世界にも連なる。
楽曲には、ロシアの弦楽器「バラライカ」や、バルカン半島の弦楽器「ブズーキ」も使用。日本海を越えた先に広がるユーラシア大陸を表現したといい、谷村さんは「(楽曲を聴いて)どこかに旅をしたいと思ってもらえれば」と語っている。