--出版社にとってのメリットは
「雑誌は発行期間が過ぎてしまえば、裁断して捨てるだけだった。しかし準新刊とすることで、これまでにない新たな収益源が生まれた。またページ閲覧数や滞在時間、検索キーワードや読者の評価などをビッグデータとして蓄積し分析できる。これらを編集に反映できれば、より質の高い誌面づくりに生かすことができる」
--今後の展開は
「2カ月ごとに新タイトルを5誌ぐらいずつ加えていきたい。とくに女性向けコンテンツには力を入れる。ファッションやレシピ、生活情報など手軽に読めるものを増やしていく。また、ファッション誌で欲しい服や靴をその場で購入したり、海外旅行に申し込むなどのeコマース(電子商取引)も今年中には始めたい。収益源を増やすことで月額会費を値下げして、さらなる普及を図っていく。18年までに15億円の売り上げを目指す」(佐竹一秀)
◇
【プロフィル】菅谷俊二
すがや・しゅんじ 佐賀大農卒。在学中の2000年6月オプティムを設立し、現職。38歳。兵庫県出身。
◇
【会社概要】オプティム
▽本社=東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー19階
▽設立=2000年6月
▽資本金=4億1135万6000円
▽従業員=120人(2014年10月22日時点)
▽事業内容=ライセンス販売、保守サポートサービスなど