今期のレース車両にまたがるヤマハ発動機のライダーら=6日午後、東京都千代田区【拡大】
ヤマハ発動機は6日、モータースポーツ活動に関し、新たにアジア各国で若手ライダーを発掘し、次世代のエースに育てるプログラムを導入すると発表した。スズキも同日、今期4年ぶりに復帰するバイク世界選手権シリーズの最高峰「モトGP」の参戦体制を発表した。
ヤマハ発はインドネシアやタイ、中国などアジア6カ国から13人の若手ライダーを選抜。今年初めて設けられたアジアロードレース選手権の250ccクラスに出場させ、優秀な成績を残したライダーは世界的な大会にも出場させる。
また、2016年には市販車ベースのバイクレースで最高峰の「スーパーバイク世界選手権」に5年ぶりに復帰する予定だ。
一方、スズキは今月下旬に行われるカタールGPからモトGPに再参戦する。
各社が金融危機後に相次いで撤退したレース活動に再び力を入れるのは、円安などによる業績回復を背景にレース人気が高い新興国を中心に認知度を高め、拡販につなげる思惑がある。