ヤマハ発動機は6日、市場が急激に拡大するアジア各国の若手ライダーを発掘し、次世代のエースに育て上げるプログラムを導入すると発表した。スズキも同日、今期4年ぶりに復帰するバイク世界選手権シリーズの最高峰「モトGP」の参戦体制を発表。円安による業績回復を背景に、自動車だけでなくバイクの分野でもモータースポーツ活動の強化が相次いでいる。
「頭角を現した若い才能には、さらなる挑戦に向けてサポートする」。ヤマハ発の木村隆昭副社長は東京都内で開いたレース活動の発表会でこう強調した。
ヤマハ発は今期、インドネシアやタイ、中国などアジア6カ国から13人の若手ライダーを選抜。今年初めて設けられたアジアロードレース選手権の250ccクラスに出場し、優秀な成績を残したライダーは全日本選手権や世界的な大会への出場機会を与える。