パナソニックは20日、同社の炊飯器の最上位機種「Wおどり炊き」の海外仕様品を月内に発売することを明らかにした。中国などで食べられている粘り気の少ない「長粒種」のコメを最適に炊き上げる機能を搭載する。象印も最上位機種の海外仕様品で、中国人の嗜好(しこう)に合った水分量のおかゆをつくることができるようにしている。日立アプライアンスは、関西国際空港の免税店にスタッフを配置するなど、販売面を強化する動きもある。
「四大宝」-。中国では訪日の際に買うべき製品群がこう呼ばれている。炊飯器、温水洗浄便座、包丁、魔法瓶のことだという。パナソニックが販売する温水洗浄便座の台数も、1、2月は前年の3倍強に達した。円安を背景に、2月の中国からの訪日客数が前年同月の約2.6倍と増えたことも、炊飯器などの販売を押し上げた。