スカイマークをめぐる相関図【拡大】
共同スポンサーの選定作業と並行して、債権者との減額交渉を本格化させる方針。ただ、民事再生法の適用申請時点で約711億円だった負債総額は大幅に増えそうだ。
債権者が届け出た債権の総額は同社の総資産(昨年12月末時点で741億円)を大きく上回っており、同社が債務超過に陥るのは確実とみられ、株主の権利を消滅させる100%減資を実行する公算が大きい。
スカイマークによると、民事再生法の適用申請の前後では、1日の運航便数は約16%減ったが、1週間の売上高や1日の有償旅客数は回復傾向にあるとして、「客離れは起きていない」と話す。ただ、業界内には「学生の休みなどがある3月は良くても、閑散期の4月は苦戦するだろう」(航空大手幹部)との冷ややかな声もある。再生に向け予断を許さない状況は続く。