スマホなどでいつでもどこでも気軽にゲームが楽しめるとなれば、間口が狭くなって高額投資と長時間遊技を強いられるパチンコホール設置の遊技から離反するのは当然だ。遊技産業活性化委員会など、業界の各団体で構成するパチンコ・パチスロ産業21世紀会マターで、業界はその負の遺産の改善、新ベースの構築を急いでいる。だが、まだまだどうしても従来の対症療法の延長にしか映らない部分もある。
これは業界の構造的問題なのだ。その基幹から根こそぎ変えないかぎりトンネルから抜け出して社会的に認知された大衆娯楽産業には生まれ変われない。
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【プロフィル】三浦健一
みうら・けんいち 1949年生まれ。遊技業界専門誌の編集長を経て89年に独立。月刊誌「シークエンス」を創刊し、業界で初めてFAXによるリアルタイムの情報配信もスタートさせた。業界ジャーナリズムの先駆け的存在として知られる。