あおぞら銀行が6月にも残る公的資金1639億円を完済できる見通しとなったことが27日、分かった。同行が同日公表した経営健全化計画に「6月予定の特別優先配当実施後、優先株式の価値が公的資金の要返済残額を上回ることが見込まれる」と明記。財務健全性の確保と今の株価水準が続くことを前提に、完済の条件が整う。
あおぞら銀株のこの日の終値は437円。一括返済が可能になる基準価格は353円で、優先株の価値が公的資金の返済残高を上回っていることから、早期一括返済のめどが立った。従来は2022年3月期までの間に分割で返す計画だった。
同行は旧日本債券信用銀行時代、計3200億円の公的資金を受け入れた。国から求められた返済額3550億円のうち、残りは1639億円まで圧縮した。今後は高齢者を中心とした個人向け事業などを伸ばし、収益力を高める計画だ。
公的資金が残る大手行では、りそなホールディングスも6月にも完済する方針を公表し、新生銀行のみが取り残されている。