記者会見する全国銀行協会の佐藤康博会長=1日午後、東京都千代田区【拡大】
全国銀行協会の佐藤康博会長(みずほフィナンシャルグループ社長)は1日の就任会見で、中国が主導して設立する国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に日本が参加を見送ったことを踏まえ、「日本の金融機関がどのような利益、不利益を被るのか判断する段階にはない」と述べ、今後の動向を見守る姿勢をみせた。
AIIBをめぐっては、3月末までに、韓国やオーストラリアなど50近くの国・地域が参加を表明。日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の67カ国・地域に迫る勢いだ。佐藤氏は「世界銀行やADBの実績は公正かつ有意義な内容だ」と強調した上で、AIIBにはこれらの成功例を踏まえた活動が求められているとの認識を示した。
ADBの試算によると、アジア地域では2020年までの10年間で、約8兆ドル(約956兆6400億円)のインフラ投資関連の需要が見込まれる。佐藤氏は「邦銀は製造業や国際協力銀行と組み、これまでも大きな存在感を示してきた」と述べ、邦銀が今後もインフラ分野で支援を期待されているとの見方を示した。