【Bizクリニック】サイトを買えば時間が買える (2/2ページ)

2015.4.14 05:00

 ウェブサイトを事業として立ち上げるには事業計画から始まり、システム構築、マーケティング、集客、営業、顧客獲得、メンテナンス、収益化までの多くの段階を踏まなければならない。これに対し、収益化がすでにできているサイトを買収すれば、一層のマーケティングや既存事業との相乗効果により事業を育てていくことができる。

 訪問介護を中心に事業を行っていたアスモ(東京都中野区)は、老人ホーム検索サイトを買収することにより、大きく事業の幅と地域を広げた。「ビジネスモデル、システム、運営ノウハウを引き継ぐだけでなく、ウェブサイトからの広告収益をはじめ、これまでに想像もしていなかった大手企業との取引ができるようになった。さらに、訪問介護と老人ホームというシニア事業の相乗効果も発揮している」と、花堂浩一社長は満足げだ。

 ウェブ業界に15年以上携わってきた経験から、ウェブサイトは成長段階に応じてオーナーがチェンジする方が自然なのではないかと感じている。

 つまり、時期やタイミングによって、ふさわしいオーナーに代わったほうがウェブサイトのユーザーのためになるという考えだ。これは不動産売買のオーナーチェンジとは決定的に違うところであり、サイト売買特有のおもしろさだろう。

                  ◇

【プロフィル】和家智也

 わけ・ともや 筑波大基礎工卒。2001年SBSホールディングス入社。06年ゼスタスを設立し、代表取締役。同年サイト売買マッチングサイト「サイトレード」の運営を開始。14年日本サイトM&A協会を設立し、代表理事。36歳。愛媛県出身。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。