民事再生手続き中のスカイマークに対し、全日本空輸を傘下に持つANAホールディングス(HD)が出資する方向で最終調整に入ったことが19日までに分かった。スカイマークと2月にスポンサー契約を結んだ投資ファンドのインテグラル(東京)とともに再建を支援する共同スポンサーとなる。ANAHDはスカイマークとの共同運航や整備面などで支援する意向。早ければ週明けにも発表する。
スカイマークは1月28日に民事再生法の適用を申請。2月に共同スポンサーを募り、計約20社が支援の意向を表明した。国内外の航空会社では、ANAHDやマレーシアの格安航空会社(LCC)のエアアジアが名乗りを上げていた。
大手航空会社が新興航空会社に20%以上を出資した場合、羽田空港の国内線発着枠は国による回収・再配分の対象となる。このため、ANAHDの出資比率は20%未満とする。日本政策投資銀行や三井住友銀行などの出資も調整している。インテグラルは過半数の出資を確保する方向だ。