百貨店、国内消費回復に明るい兆し 一部で中間層への波及始まる (2/3ページ)

2015.4.22 07:02

10万8000円までの既製スーツを用意している「トロージャン」の売り場。来客には20代の若い世代も増えている=東京都千代田区の大丸東京店

10万8000円までの既製スーツを用意している「トロージャン」の売り場。来客には20代の若い世代も増えている=東京都千代田区の大丸東京店【拡大】

 こうした傾向を受け、各社は富裕層の取り込みに注力。三越伊勢丹ホールディングス(HD)は4月3日、東京都港区の東京ミッドタウンに、欧米の高級衣料などをそろえた中型店を開いた。今後、全国で展開する。

 一部では、中間層の消費も戻り始めている。大丸東京店のプライベートブランド「トロージャン」の売り場では、5万4000~10万8000円の既製スーツや5万4000~11万3400円のオーダーメード用生地を扱っているが、4月の売り上げは昨年比、一昨年比ともに2割増となっている。販売担当の桂純さんによると「中高年に加え、20代のお客様が増えている」という。

 百貨店協会も「中間層が堅調。春物衣料などが売れている」(井出陽一郎専務理事)と指摘。中間層は来客の大半を占めるだけに、「今後、どこまで回復が広がるか期待したい」(流通業界関係者)。

「訪日客や富裕層は首都圏の店をかさ上げしたが、地方・郊外店では効果がない」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。