遊技業界関連14団体で組織するパチンコ・パチスロ21世紀会が7日、東京都台東区のフォーラムで「依存(のめり込み)問題・置引き対策等研修会」を開催。また、この場で日本遊技機工業組合(日工組、理事長・金沢全求氏)が、メーカーによる依存症対策について説明した。
日工組が伝えた内容は、射幸性の抑制や多様な遊技機の開発などについて取り決めた「申し合わせ」の概要。射幸性の抑制に関しては、大当たり確率の分母を400から320へと20%ダウンさせることで、大当たりまでの時間が72分から58分に、投資金額が2万3200円から1万8600円になると例示。さらに、初回大当たりで必ず出玉があり、総量計算から初回大当たりの出玉を除くことで「初回大当たりでしっかり出玉がある機種が増える(持ち玉遊技の促進につながる)」「より大当たりが体感できる分かりやすい遊技機になる」と、その遊びやすさを説明した。なお、多種多様な遊技機については、大当たりと大当たりの間に小当たりが頻繁に発生し出玉を増やすタイプの機種を6月から市場へ投入。加えて、手軽に安価で遊べる初級者向けの遊技機、多様な営業形態に対応した遊技機や、玉の動きで楽しむ遊技機の開発も進める。
当日は、警察庁保安課の大門雅弘課長補佐も臨席し、行政講話ではパチンコに対する社会的な関心、批判がこれまで以上に強まっていると指摘。「射幸性の低い遊技の創出を検討していると聞く。これらが実際にホールに設置され、遊技客に対し手軽さ、遊びやすさを体感してもらうためにはホールの理解、協力がなければできない」と述べた。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)