しかし、視察メンバーはいずれも同社が人選するほか、料理研究家や経営者、主婦を予定しており、工場の衛生管理の専門家は皆無だ。今後、公募の参加者も加わるが、参加者のリポートだけで食の安全に対する不安が払拭できるとは言い難い。
実際、同社は1月に異物の混入が発覚した後、品質管理の徹底に向けて相次ぎ施策を打ち出してきた。全国約3000店での清掃徹底や調理器具の総点検、アルバイト向けの研修に加え、第三者機関による抜き打ち検査にも踏み切り、PRしてきた。それにもかかわらず既存店売上高は2月以降も前年同月比2割以上のマイナスと、大幅な販売減に歯止めがかからない。
会見でカサノバ社長は「ブランドの回復に向け、できることは全てやっていく」と繰り返し述べた。だが、品質面以外でも画一的なメニューが飽きられるなど構造的な課題を抱えており、逆風は強まるばかりだ。
業績悪化の中、新商品開発や販売促進よりも品質改善にコストも時間も優先的にかけざるを得ない状況が続いており、経営再建の道筋はまだ見えていない。