【Sakeから観光立国】「日本酒を世界酒へ」 国税庁が経営活性化支援 (2/2ページ)

2015.5.22 05:00

大分県酒造組合員向け経営活性化支援研修で、熱心に筆者の講演を聴く参加者

大分県酒造組合員向け経営活性化支援研修で、熱心に筆者の講演を聴く参加者【拡大】

 主催した熊本国税局の担当者からは、各酒蔵の体力に応じてできることから取り組み、経営基盤の確立につなげること、国内外問わず和食文化に欠かせない日本酒、焼酎の素晴らしさを発信する意識を強く持ち続けたいと、力強いコメントを聞くことができた。

 仙台国税局が昨年作成して話題となった酒蔵マップを熊本国税局でも日本語と英語で作成している。それを見て管内が大分、熊本、宮崎、鹿児島の各県に及び、奄美大島、種子島、屋久島、徳之島、与論島といった離島にも酒蔵が存在することを改めて確認できた。

 酒蔵ツーリズム推進協議会を通して酒蔵観光をもり立てる観光庁と、地域に寄り添ったツーリズムの支援を行う国税庁が連携することによって、重層的で顔の見える地域振興策に発展していく可能性を感じた。

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【プロフィル】平出淑恵

 ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年、日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年、コーポ・サチを設立、社長に就任。世界最大規模のワインコンペティション、インターナショナル・ワイン・チャレンジの日本代表。観光庁酒蔵ツーリズム推進協議会メンバー、農林水産省・経済産業省ミラノ万博サポーター、一般社団法人ミス日本酒顧問などを務める。

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