また、来春の開業を目指して、ジュラシック・パークのエリア内に約100億円を投じジェットコースターの建設に着手。投資規模は既存のジェットコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」の約2倍。「10~20代をターゲットとし、初年度30万~50万人の増客を見込む」(ユー・エス・ジェイ)。ただ、ガンペル社長は「独自開発した恐竜をテーマしたコースター」と説明し、独自の世界観のコースターに仕上げると胸を張った。
戦略転換
USJは平成26年度に年間入場者数1270万人と過去最高を更新した。グッズ販売も好調で、450億円を投じたハリポタエリアは年間200万人程度の入場者を増やすと見込み、投資回収も進んでいるとみられる。
ただ、21、22年度は800万人を割り込むなど入場者数の低迷に苦しんでいたことは記憶に新しい。22年からユー・エス・ジェイのマーケティングを担う森岡毅執行役員による「米映画だけ」へのこだわりを捨てる戦略が転機になった。