【トップは語る】明治安田こころの健康財団 発達障害を抱える子供の支援強化 (2/2ページ)

2015.5.29 05:00

 --コミュニケーション支援ボードの活用が進む

 「話し言葉によるコミュニケーションに障害を持つ人への支援ツールだが、警察や消防などから現場にボードを持っていって症状などを聞くのに有効と評価されている。最近では外国人や高齢者向けにも使われている。さらにボードの一部が高校の入試問題に採用されたり、教科書に載るなどしてバリアフリーやダイバーシティー(多様性)の授業に使われている」

 --心のケアは身近な問題だ

 「障害者などを預かる保育園や介護施設をサポートしていく。専門教育を受けていない人が世話するケースも多いためで、相談員が保育園などを巡回している。地域重視の姿勢を強化し、地元の東京都豊島区、新宿区、練馬区の障害者施設を対象に、困っている施設に出向いて最新の知見を教えるコンサルティング活動に取り組む」

                  ◇

【プロフィル】佐藤英夫

 さとう・ひでお 獨協大経済卒。1970年安田生命保険(現明治安田生命保険)入社。2001年取締役。04年明治安田システム・テクノロジー副社長、07年社長。10年に退任し13年から現職。東京都出身。

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