新生銀行・次期社長の工藤英之氏=東京・日本橋室町(宮川浩和撮影)【拡大】
新生銀行の社長に6月17日付で就任予定の工藤英之常務執行役員は28日までに産経新聞のインタビューに応じ、消費者金融事業の拡大に向けて、カードローン「レイク」とは別のブランドの設立を検討していることを明らかにした。
工藤氏は「レイクの利用客よりも収入が高い、新生銀行の顧客層を取り込みたい」と述べ、グループ会社間の顧客基盤の相互活用を進める考えを示した。
国内で法人向け融資の利ざやが縮小する中、カードローンの貸出金利息はグループ全体の4割超を占める。工藤氏は「消費者金融事業の強化は今後の戦略の重要な要素になる」と述べた。個人向けではこのほか、IT企業と提携し、新しい決済サービスを導入することも検討する。
同行には2169億円に上る公的資金が残っている。公的資金を受け入れた大手行のうち、りそなホールディングスとあおぞら銀行は6月中にも完済する見通しだが、新生銀は取り残されている。
工藤氏は「差別化によって株式価値を上げ、継続的に剰余金を積み上げていきたい」と述べ、早期完済に向けて引き続き努力する姿勢を強調した。