多くのビジネスマンは、毎日のように表計算やグラフ作成でエクセルを使っているが、統計分析が可能なエクセルの「分析ツール」を活用している人は少ないのではないだろうか。分析ツールは、エクセルのアドイン設定から簡単に追加することができる。具体的には、「ファイル」→「オプション」からアドインリストに分析ツールを追加するだけでいいのだ。
分析ツールは、エクセルの標準機能であるため追加費用がかからないこと、エクセルにはたいていのデータを管理できるほどの容量があること、さらには、分析結果のさまざまなデータを簡単に加工することができるなど、エクセルで統計分析する利点は多い。
◆科学的な判断指標に
とはいえ、エクセルの機能を使って分析した結果を読み解くには、最低限の統計知識が必要だ。そう聞くと、数学が苦手な人にはハードルが高いと思われるが、「ビジネス統計スペシャリスト」では、前出したエクセルでの分析スキルと統計に関する基礎知識の2つが学習の柱となっている。
統計の基礎知識については、文系大学の1年生が理解できるレベルに設定されているため、数学の苦手な人でも学習意欲があれば理解することができる。また、試験対策用のオリジナルのテキストも用意されている。
マーケティング、売り上げデータの分析、品質管理など、ビジネスの現場では統計スキルを活用する機会は多く、あらゆる企業にとって基本的な統計知識と分析スキルの必要性は高まっている。日々、さまざまな意思決定を行うビジネスパーソンにとって、「ビジネス統計スペシャリスト」は、データに基づく科学的な判断指標を持つための有効な手段になり得る。