共同開発したビール「セブンゴールドまろやかエール<無濾過>」を手に持つセブンーイレブン・ジャパンの鎌田靖常務執行役員(左)とキリンの橋本誠一常務執行役員=2日、東京都中央区(今井裕治撮影)【拡大】
「お客さまから見たときはセブンゴールドでありながら、キリンの商品と分かる」(橋本常務)といい、キリンのブランドも同時に発信できると考えたわけだ。もっとも、かつてのキリンは、PB向け開発は、自社ブランドが食われる「もろ刃の剣」になりかねないとして、かたくなに慎重だった。しかし、業務用の苦戦などから同社のビール類の課税出荷数量は平成20年から7年連続で減少。首位のアサヒビールの背中も遠ざかっており、市場からは「反転攻勢に向け、方針転換を迫られた」(証券会社)との見方もある。