20代前半でトラックの運転手になった頃の大須賀正孝氏(右)【拡大】
--当時はまだ、サード・パーティー・ロジスティクス(3PL)という言葉は知られていなかった
「うちが運送業以外の仕事に従事する転機になった。大きな仕事だったから、伊藤忠商事さんと合弁会社(スーパーレックス)を設立してセンターを運営することになったが、持ち株比率は当社が51%、伊藤忠さんが49%とさせていただいた。当時、量販店の物流センターはもうからないといわれていたが、他社のセンターを見学し、人の動きにメスを入れればもうかるようになると確信した。これまで『日替わり班長』制度を実施して無駄取りを続けてきたノウハウがあるから、センターの経営が赤字になることはなかった」
--この仕事をきっかけに物流センター事業が成長し、今では(売上高の)96%以上を占めている
「イトーヨーカドーの物流センターを成功させたという評判が広がり、たくさんの人が見学に訪れるようになった。日本中のお客さまの仕事をうちが全部やるわけにはいかないから、3PL協会を設立し、3PLの普及を手がけている」
--単なるコストダウンではなく、物流通業で物流利益を増やすことが信条だ
「もうけ主義はいけないが、逆に、利益を上げないとお客さまに失礼だと思う。だが、それもあくまで適正利益の範囲内であって、それを上回る利益はお客さまに還元している」
--経営の神様といわれた松下幸之助氏も「赤字は罪悪である」と言っている
「結局、適正利益を上げないと、お客さまについていけないし、商売が長く続かないということだ」