国内製造業、フィリピン直接投資拡大　安価な労働力や自動車関連優遇策 (3/3ページ)

　フィリピンはタイやベトナムなど他の東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）の賃金が大幅に上昇しているのに対し安価な労働力が最大の魅力だ。加えて年率６～７％の安定した経済成長率や出稼ぎによる海外送金で人口１億人の個人消費も堅調だ。

　インフラ需要も商機だ。電力や地方空港の運営、北部ルソン島のバタンガス州とマニラ首都圏を結ぶガスパイプライン計画など官民連携によるインフラプロジェクトはめじろ押しで、大手商社などが商機をうかがっている。（上原すみ子）