販売提携したサッポロビールの尾賀真城社長(右)と仏テタンジェのクロヴィス・テタンジェ取締役(中央)=5日、東京都港区【拡大】
サッポロビールは5日、シャンパン販売量で世界6位の仏テタンジェと日本で同社ブランドを販売する契約を結んだと発表した。現在は輸入洋酒類の卸売りを手がける日本リカー(東京都中央区)が持つ販売権をサッポロが9月1日分から獲得した。国内ビール市場が若者のビール離れなどで縮小を続けるなか、サッポロはシャンパンなどワイン事業を強化して、新たな収益源に育てる考えだ。
9月からサッポロが扱うテタンジェの主なブランドは「コント・ド・シャンパーニュ」や「ノクターン」など。価格は750ミリリットル瓶で6000円台後半~4万円程度が中心となる見込み。年内に8500ケース(1ケースは750ミリリットル入りで12本換算)、2020年に3万5000ケースの販売を目指し、国内5位以内のブランドに育成する。国内輸入シャンパン市場は14年で1043万本となり、初めて1000万本を超えた。
この日、東京都内で開かれた説明会に出席した尾賀真城サッポロビール社長は「ワインやシャンパンの需要は増えている。まだブランド数を増やす余地はあるかと思う」と述べた。