子供用おむつ、開発競争加速 アジア市場や訪日客の“爆買い”も視野 (1/2ページ)

2015.6.11 05:11

ユニ・チャームが6月下旬に発売する「ムーニーエアフィット」改良品

ユニ・チャームが6月下旬に発売する「ムーニーエアフィット」改良品【拡大】

 子供用紙おむつ市場で、着心地が良いなど高機能の新商品発売が相次いでいる。ユニ・チャームや花王など各社は寡占状態の国内市場で開発競争を加速。少子化が進む中、アジア市場や中国人を中心とした外国人訪日客の“爆買い”需要も視野に品質向上を進めている。

 ユニ・チャームは10日、赤ちゃんの背中から軟便が漏れるのを防ぐ「ムーニー エアフィット」の改良品を6月下旬に発売すると発表した。腹部の伸び縮み幅を10%広げ、骨格に合わせて背面に密着する構造にした。寝ている姿勢で足を動かす回数が多い新生児らを対象に、「一歩先を行く高品質をアピールしたい」(広報担当者)。

 大王製紙が4月に発売した「グーン」シリーズの改良品は、吸収体の面積を1.5倍に広げるなどの工夫で尿などがおむつ表面に残る量を従来品より4割減らした。「赤ちゃんの繊細な肌に配慮し、さらさらの肌触りが続くようにした」(マーケティング本部)

少子化で需要が縮小する中、「外国人特需が下支えする」

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