【フロントランナー 地域金融】盛岡信用金庫 地域起業支援ファンド(最終回)

2015.6.17 05:00

浅沼晃専務理事

浅沼晃専務理事【拡大】

 ■新たなビジネスの誕生に期待

 盛岡信用金庫(盛岡市)の「もりおか起業ファンド」は、投資先企業の経営に深く関与するハンズオン型の支援を展開する中で、金融とビジネスマッチングでのサポートが盛岡信金の大きな役割となっている。

 「ファンドを活用した企業の出資者の一員となり、取締役会に出席するなどで経営を間近で見ることができる。これによって、社長が経営の方向性を見失わないように適時、助言ができるとともに、経営課題にもスピーディーに対応できる」

 盛岡信金の浅沼晃専務理事はハンズオン型の支援のメリットをこう強調する。その上で「必要資金が前もって分かるので早めの資金手当てにつながり、資金繰りの円滑化も図れる。そうなれば(当金庫が)無用な金利競争に陥ることもないだろう。通常の融資取引では難しかった面をファンドで補完できるので、より充実した支援にもつながる」。

 浅沼氏がこう説明するように盛岡信金はファンドのメリットをフルに活用して投資先の支援に取り組む構えだ。

 盛岡信金は、これまで東北地区信用金庫協会などが主催する「ビジネスマッチ東北」をはじめ、首都圏の信用金庫が主催するビジネスフェアや物産展を多くの取引先に紹介してきた。ファンドの投資先企業に対しても、こうしたビジネスマッチングの機会を通じて製品や商品、技術力についての情報を発信し、商機につながるように積極的な支援を展開している。

 ファンドの組成から3年近くが経過した。2年目ほどまでは投資活動と並行し、ファンドの周知と投資候補先のリストアップに重点を置いてきた。具体的には、ホームページやマスコミを通じて岩手県内各地にファンドをPRするほか、盛岡商工会議所などが開催する創業セミナーといった起業家の関心を集めるイベントを通じ、投資先の案件を発掘してきた。

 ファンドを活用した起業支援は、地域密着型の金融を推進する上で非常に大きなツールとなる。盛岡信金は投資先の拡大に取り組んでおり、新たなビジネスが今後、盛岡から誕生していくことが期待されている。

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 (編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp

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