【トップは語る】ネット通販で「新しい価値」提供

2015.6.19 05:00

 □損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険社長・高橋薫さん(59)

 --生命保険市場の現状は

 「毎年2兆円の新規契約が生まれており、大きな成長の可能性を感じている。医療保険など生存給付金のニーズが高まっていることや、医療技術の発展、社会保障制度の変化などを考えると、この分野は今後大きく変わってくる可能性がある」

 --損保ジャパン日本興亜グループの一員として取り組みたいことは

 「グループ全体の目標でもある『世界で伍(ご)していく保険会社』の実現に向け、利益とブランド価値の確立の両面で貢献していく。2014年度に97億円だった当社の最終利益は5年程度で倍増を目指し、保有契約件数も現在の約350万件から倍増させる考えだ。お客さまに『新しい価値』を提供していくことで、国内生保でトップ10入りを果たしたい」

 --新しい価値を提供する手段は

 「ICT(情報通信技術)の活用によって、1つの商品の開発にかかる期間を現在の平均約8カ月から半年に短縮し、新商品を年に2つ出せる態勢にする。インターネット通販への参入も検討している。来年から再来年を目安に、ネット通販と代理店での対面販売について、分け隔てのないプラットホームを構築したい」

 --人材の多様化も欠かせない

 「社員の中には創業時から在籍する人もいれば、今の会社の形になってから入社した人や出向中の人もいる。多様性に富んではいるものの、それを力に変え切れていないのが現状だ。手始めに4月から、従来は常務取締役以上だった経営会議の参加者を執行役員以上に広げ、多様な意見を集約できるようにした。また、本社担当役員の全員が営業担当役員を兼務することで、意識を変えてもらうようにした」

                   ◇

【プロフィル】高橋薫

 たかはし・かおる 早大理工卒。1979年安田火災海上保険(現損害保険ジャパン日本興亜)入社。損害保険ジャパン日本興亜副社長を経て、2015年4月から現職。東京都出身。

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