【遊技産業の視点　Ｗｅｅｋｌｙ　Ｖｉｅｗ】 (2/2ページ)

　「遊技参加人口の減少」という問題に業界全体が取り組む必要性を筆者も理解している。しかし、それ以上に個々のパチンコ店が「客離れ」という現象に対して激しい痛みを感じることが重要だ。それを許さない商売人としての崇高なプライドこそが、「遊技参加人口の減少」を食い止める第一歩になるのではないか。

　ファンはパチンコ業界で遊んでくれているのではなく、パチンコ店で遊んでくれている。「遊技参加人口の減少」は、パチンコ業界で起きているのではなく、パチンコ店で起きていると認識しておきたい。

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【プロフィル】岸本正一

　きしもと・しょういち　１９６３年生まれ。元ＳＥの経験を生かし、遊技場の集客メカニズムを論理的に整理・研究する傍ら、全国のパチンコホールを対象にコンサルティングを行う。雑誌への連載やテキストの出版、セミナーでの講演なども手掛ける。オベーション代表。