関西は個人所得に大きな差がないのにもかかわらず、「1店舗の1日当たりの平均売上高が関東よりも数万円も低かった」(担当者)。このため関西の店舗をてこ入れするため、セブンは昨年3月、「西日本プロジェクト」を立ち上げ、地元の食文化や嗜好に合わせた商品開発に乗り出した。
西日本プロジェクトでは縦割りだった商品開発、販売促進、店舗運営の部署を1つのチームに編成。これまでも商品開発にはメーカー側の意見を取り入れてきたが、新たに関西を拠点にする食品メーカーや飲食店の声を参考にし、FCオーナーからも意見を募った。
料亭を調査すると、関東以上にだしが効いており、関西ではだしに想像以上にこだわっていることが分かり、商品の味つけに反映した。食材もこだわった。
例えば肉じゃがには関東は豚肉、関西では牛肉を使うことが多いが、関西の店舗に並ぶ肉じゃがでは昨年から牛肉を使用している。