シャープの株主総会。経営陣の謝罪から始まった=6月23日、大阪市西区(竹川禎一郎撮影)【拡大】
23日はソニーのほかシャープ、日産自動車など市場の注目度が高い企業の株主総会が相次いで開催された。3月期決算企業の定時株主総会は26日にピークを迎える。
経営再建中のシャープは、大阪市内で株主総会を開いた。議長を務めた高橋興三社長は冒頭、平成27年3月期連結決算で2千億円以上の最終赤字に転落したことについて「株主のご期待に応えられず、深くおわびする」と述べた。株主からは経営陣の責任を問う声が相次いだが、主力取引銀行などからの計2250億円の資本支援や、1219億円の資本金を5億円に減らす減資、取締役の選任など全6議案は承認された。
シャープは主力の液晶事業や太陽電池、テレビの不振により、27年3月期は2223億円の連結最終赤字(前期は115億円の黒字)に転落。単体で59億円の債務超過に陥った。