【トップは語る】JNC 繊維・肥料強化、経常利益率の向上図る (1/2ページ)

2015.6.25 05:00

後藤泰行社長

後藤泰行社長【拡大】

 □JNC社長・後藤泰行さん(61)

 --経営トップとして特に重点を置く事業は

 「液晶事業に次ぐ第2の柱として、繊維や肥料などの加工品事業を強化する必要がある。2014年度は価格面の問題に加えて、販売も伸びず、加工品事業の売上高経常利益率は当初の目標に達しなかった。加工品が次の事業基盤にならないと、当社の今後の成長はない」

 --具体的な取り組みは

 「繊維は営業体制を強化する。肥料は5月に台湾に子会社を設立し、工場の建設を決めた。台湾を起点にアジアに被覆肥料の販売を広げる。こうした取り組みで経常利益率を高めていきたい」

 --今年度は3カ年の中期経営計画の最終年度だ

 「10%以上の経常利益率の達成を目標に掲げているが、14年度は連結ベースで9.5%だった。最終年度の今年度は達成したい。16~18年度の次の計画は今年度中にまとめる。現時点で、17年度までに経常利益を300億円に、経常利益率を12%にそれぞれ高めるという目標は決まっている」

 --素材メーカーの強みを生かせる新規事業は

 「環境問題に関心を持っている。自分たちの技術を生かしながら、社会の課題を解決したい。われわれは企業向けのビジネスに特化しているが、研究開発部門が市場に近い視点を持たないと、次世代のテーマが出てこない。韓国のサムスン電子は、周到な計画を立てて、近未来のプロジェクトがいくつも動いている。そうした体制を社長在任中に構築したい」

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