また別の株主からは「中国による南シナ海での軍事行動を考えても、原発は必要だ。南シナ海を通る原油が阻止されるかもしれない」との意見が出た。これに対しても数土会長は、「隣国の武力行使にはコメントできない」と、述べるにとどめた。
■持ち株会社化を承認
このほか「駅構内や電車内に防犯カメラの設置を推進し、安定的な供給先の確保と痴漢冤罪(えんざい)などの防止に努める」旨を定款に加えるように求める株主提案も提出された。提案した株主によると「2012年に経済雑誌の編集長が原発対応に非批判的(肯定的)な報道をしたとたん、痴漢犯人として逮捕されるなど、不可解な事件が発生している」という。
しかし東電側は、「鉄道会社の業務運営に関連した規定」として、議案は否決された。
総会では、平成28年4月に持ち株会社制に移行することを正式に決定した。東電は32年から義務付けられる「発送電分離」を先取りする形で、来年4月から電力の小売り、燃料・火力発電、送配電の三つの社内カンパニーを分社化し、持ち株会社の傘下に置く。持ち株会社の社名は「東京電力ホールディングス(HD)」とする。