大正商事代表取締役社長/LOGOSフェローメンバー三枝和哉【拡大】
たとえば、オンラインチャリティー。将来的な案だが、全国のパチンコホールに設置されている遊技機をオンラインでつなぎ、「今日から1週間、Aという機種の売り上げの数%を、心臓移植を待つ○○さんに募金します」という取り組み。日々、全国や地域で行われているチャリティーを業界団体が把握し、ホールが情報を共有。どのチャリティーに参加するかは各ホールの自由で、エントリーした機種の上の電光掲示板には「ただいま、~のチャリティーに参加中」と内容が表示される。こうすれば、世間がいま必要としているタイムリーなチャリティーに参加できるだけでなく、パチンコを通した社会貢献を遊技者自身もリアルに感じ取ることができる。
近視眼でパチンコという娯楽を考えるだけでなく、いろんな可能性でこの産業を捉え、時代やニーズに合わせた変化を導くことが、いま求められている。
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【プロフィル】三枝和哉
さえぐさ・かずや 1966年生まれ。シアトル大学工学部電子工学科卒業。91年ローランド入社。96年、父親の死を機にパチンコホール業界へ。2001年から現職。業界SNSを主催し、地元でミュージシャンとしても活動中。