□NTTコム社長・庄司哲也さん(61)
--米ボックスと提携して、年内にも安全性の高いデータ保管サービスを提供する狙いは
「東日本大震災後、企業はデータの分散を考えるようになったものの、クラウド環境で他社の設備にデータを保管することには躊躇(ちゅうちょ)があった。『ボックスの技術なら高圧縮で経済的に保管でき、当社のネットワークやデータセンターと組み合わせれば安心・安全に格納できます』と提案していく」
--ボックスはM&A(企業の合併・買収)の対象か
「当社はインフラ事業者でもあるので、データセンターやネットワーク管理などの分野ではM&Aを進めてきた。しかし、(インターネット上でサービスやコンテンツを提供する)上位レイヤーは得意ではないし、その分野の事業者が動きやすい環境を提携してつくっていく方がシナジー(相乗効果)を出せる。ボックスの技術のユニークさが当社の傘下に入ることでシナジーが出せるのか見定めないといけないが、今は考えていない」
--売上高は伸びている一方、営業減益が続いている
「営業利益は今期も若干下がる見通しだ。国内事業の減収傾向は止まらないとみている。前期までは既存事業の減収をM&Aで補うことで増収を確保できたが、今期はどこまで増益に寄与できるか限定的なので、慎重な見通しを掲げた」