さらに不適切会計処理に関わった経営幹部の責任も明らかにし、組織体制の見直しや監視機能の強化も提言する見通しだ。
第三者委員会の報告の概要
【影響額】
・過去5年間の営業利益の過大計上は2000億円規模に
【原因と構図】
・達成の難しい収益計画を立てたうえに、経営陣が現場に強い圧力をかけた
・コンプライアンス(法令順守)を軽視する社内風土があり、原価の過少見積りなど不適切な手法で予算を達成しようとした
・監査委員会などを設置して強化してきたはずのコーポレートガバナンス(企業統治)が形骸化し、内部統制が機能しなかった
・社内抗争が各事業部門の利益至上主義に拍車をかけた
【経営責任】
・現場に過度な圧力をかけるなど、不適切な会計処理を促した経営幹部は、責任を明確化する必要がある