東芝の本社ビル(東京都港区)【拡大】
この報告書を受けた東芝の再発防止策では、取締役会16人中4人いる社外取締役の比率を半数以上に高める。取締役会を取り仕切る「取締役会議長」も社外取締役に替える。
報酬、指名、監査の3委員会が経営を監視する委員会設置会社の体制も変更する。現在、報酬、指名の両委員会で社外取締役が委員長を務めているが、監査委員会でも生え抜きの久保誠取締役から、社外取締役を充てる。
報酬、指名の両委員会では社長や会長が委員を務め、社外取締役の意見が反映されにくい状況になっており、委員の構成を抜本的に改める方向だ。
このほか、不適切会計があった工期の長い工事に関しては、原価総額の管理を複数部門のスタッフでつくる評価チームで行うなど、業務プロセスも見直す。